☆別姓訴訟を支える会 メールマガジン☆第140号  2025年10月26日

みなさんこんにちは。
別姓訴訟を支える会事務局です。

高市早苗政権が誕生しました。
高市首相は、もともと選択的夫婦別姓制度に強固に反対していた一人。
加えて、閣外協力をする日本維新の会との政策合意では、自民党内でも意見統一ができていないはずの通称使用の法制化が挙げられました。
選択的夫婦別姓導入が全く期待できない状況になってしまった上、もしかしたら、通称使用の法制化でこの問題にカタがついた!とされるかもしれません。

ますます選択的夫婦別姓訴訟の進展が、そして、違憲判決を勝ち取ることが重要になってきています。
厳しい時代になるかもしれませんが、だからこそ、皆さんのさらなる応援をよろしくお願いします。

さて、札幌地裁第4回期日の傍聴、報告会にはたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました!
入廷行動への応援も回を追うごとに長い列となり、傍聴席はほぼ満席となりました。

これまで、裁判長の声が小さくて聞き取りにくいという声が寄せられていました。
実は、札幌地裁の大法廷にはマイクがたくさん置かれているのですが、これは録音用マイクで、拡声用マイクではなかったのです。

前回の期日で弁護団より書記官を通じて申し入れをしたところ、今回は拡声マイクが設定されていました!!
ようやく裁判長の声が傍聴者に聞こえるようになりました(それでもちょっと小さいというお声もいただきますが・・・)。
とにかく前進です。

報告会には、ゲストスピーカーとして、北海道議会議員の藤沢すみおさんと、フランスで日本の選択的夫婦別姓について研究をされているルグリ・ジェラールさんが参加してくださいました。

藤沢さんはなんと日本会議北海道支部代表ですが、選択的夫婦別姓制度導入には大賛成。
かつては旧姓の通称使用でいいじゃないかと思っていたけれど、考えを改めた経緯を説明。
反対派は「夫婦同姓を選んだ自分たちがマイノリティになって差別されることを恐れているだけ」という鋭い指摘で、会場を盛り上げてくださいました。
全編はぜひこちらの動画でご覧ください!!

■ 札幌地裁・第4回期日のご報告 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・

今回も多くの支援者にお集まりいただき、ありがとうございました!
弁護団事務局長の三浦徹也です。
今回の期日のために、弁護団は第11準備書面~第19準備書面を作成・提出しました。
各書面はこちらからご覧ください。
(各書面の説明は前回の東京訴訟と同様ですので、割愛させていただきます。)

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当日の裁判長とのやり取りを説明します。
期日では、まず、前回、裁判長や原告側から質問があった点について、被告側が回答書面を提出したので、その確認をしました。
そして、今回原告側から提出した書面について確認がありました。
裁判長より「 原告よろしいですか?」と聞かれたその時、私はゆらりと立ち上がり「あの、裁判長、書面の内容を簡単に説明したいのですが、よろしいですか」と問いかけました。

以前も報告しましたが、札幌地裁の裁判体が陳述について非常に厳格な対応をしています。
これまで、期日の際に原告側から意見陳述を短時間でよいのでさせてくださいと再三お願いをしても、書面が提出されているのだから不要だと断られ続けてきたのです。
時には退廷をにおわせるくらいの厳しいやり取りがあったのは過去のメルマガにも執筆した通りです。

一般的にこのような「公共訴訟」という、憲法論が問題になるような性質の訴訟では意見陳述がよく行われるのですが、それすらさせてくれないのです。
人間というのは、一度態度を決めると変えられないものですから、ここはもう事前には一切言わ ずに、その場でお願いしてみようという戦略で臨みました。

先ほどのやり取りに戻ります。

三浦:「書面の内容を簡単に説明したいのですが、よろしいですか」
裁判長:「事前に言われていないですよね」
三浦:「今回大量の書面があり、それぞれの書面の関係性などがあるので、一言だけ説明させてください」
裁判長「じゃあ一言でお願いします」

というわけで、私は説明を開始しました。

どこまでが一言と認めてもらえるか、裁判長の様子を見ながら、せめぎ合いの中で説明をしたわけですが、意外なことにかなり長めの説明を最後まで聞いてもらえました。

(※傍聴者注:本当にいつ裁判長に止められるんだろうとハラハラしながら三浦弁護士の説明を聞いていました。結果10分近くになり、とても「一言」ではなかったです(笑))

最後に「裁判所 からもちょっと質問があるんですけど」ということで、「原告側は『氏は名から切り離せない』と主張しているけれど、社会ではむしろ氏だけ使われることが多くて、社会性が高いと思うが同様の理解か」といった問いかけがありました。
「ご認識の通りです」と回答しました。

裁判長は提出書面をしっかり読んでおり、こちらの主張内容をきちんと理解されていることが伺われる確認内容で、とても良い感触だったように思います。

次回期日の調整時、被告側は反論書面提出期限を1月15日にしたいと申し出ました。
こちらとしては、東京での訴訟とほぼ同様の書面を提出しており、被告側の反論内容もここまで東京訴訟とほぼ同様の内容です。
次回の東京訴訟の被告側書面提出期限が12月1日なので、
「そこから1か月以上待たなくても提出できるのではないですか?」
「年内くらいに出してくれるとありがたいですよね、裁判長」
という感じで水を向けたところ、裁判長も「もうちょっと早く出せませんか」と被告側に要請してくれました。

国側が回答を渋っていたので、「じゃあ先に期日を決めましょう」ということで、次回期日を1月23日に決定後、裁判長から「期日から逆算して、できれば1月13日までに提出してください」というお言葉。
こんな珍しいやりとりもあり、裁判長との対話がスムーズになってきました。

そんなわけで、次回期日は2026年1月23日(金)11時となりました。
弁護団と裁判長との対話の続きをぜひ聞いにいらしてください!

■ 東京地裁・第6回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・

日時:2025年12月18日(木)11時~

場所:東京地方裁判所 103号法廷(大法廷)
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html

☆12時15分より、TKP新橋カンファレンスセンターにて報告会を行う予定です。
ゲストスピーカーは慶應義塾大学文学部准教授・阪井裕一郎先生です。
次号で詳細をお知らせしますので、お楽しみに。

※東京地裁・第5回期日報告会の様子を編集しました。
こちらからご覧ください。

■ 札幌地裁・第5回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・

日時:2026年1月23日(金)11時~

場所:札幌地方裁判所 805号法廷(大法廷)
https://www.courts.go.jp/sapporo/about/syozai/sapporomain/index.html

※今回も北海道高等学校教職員センターにて期日報告会を行う予定です。
日程が近づきましたら、詳細をお知らせいたします。

■ 絶対に違憲判決を!!~クラウドファンディングに引き続きご協力ください!! ━━━━━━━━━━・・・・・・ 

「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」を支援するクラウドファンディングはおかげさまでファーストゴールを達成しました!
とはいえ、裁判所から判断を得るにはまだ時間がかかることから、各種活動を継続するためにセカンドゴールを設定しました。
セカンドゴールは1000万円です。

現政権では選択的夫婦別姓導入が期待できない以上、ますます訴訟の重要性が増していますので、みなさまの想いを、私たちにどうか託してください。
訴訟中はいつでもご寄付いただけますので、よろしくお願いいたします。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000131

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