原告 大山礼子
夫と一緒に原告をしています。別姓を認めると家族の絆がなくなるという人たち、姓以外に絆がないとはお気の毒ですが、自分の物差しでよその家族を判断しないでいただきたいですね。2015年には、違憲判決が出たら新婚旅行(笑)に行こうと思っていたので、本当にがっかりしました。今度こそ、最高裁判所の存在意義を示す判決を期待しています。
原告 山崎精一
事実婚38年の夫婦です。夫婦同姓を選ぶのか、別姓を選ぶのか? 若い人たちが結婚しようとする時に、一歩立ち止まって考える選択肢ができるようにと思い、夫婦で原告に加わりました。人口の半分を占める男性たちには、自分の姓を変えることがどんな事なのか、一度ぜひ想像してみて頂きたい。
別姓導入に慎重な方たちは子どもの事を心配していますが、同姓でも別姓でも家族というものをしっかり考えながら生きていれば、子どもはちゃんと育ちます。
ジェンダーギャップ指数120位の汚名を跳ね返すような最高裁の判断を期待しています。
原告 恩地 いづみ
結婚改姓嫌だな、と思ったけれど一旦改姓して7年後にペーパー離婚で自分の名前を取り戻すまで、私には姓がありませんでした。戸籍の姓の欄は空白だったのだから。私から姓を奪うな、と言いたくて、姓を強制的に奪う法律を変えるために原告になりました。原告になってたくさんの人たちに応援の言葉を掛けていただいて、同じ思いを持つ人たちがこんなにたくさんおられるんだと、心強く思っています。最高裁で勝訴を勝ち取りましょう、ご一緒に。
原告 真島幸乃(仮名)
同じ氏になることが絆になる夫婦もいれば、お互いの氏を大事にし合うことが絆になる夫婦もいます。私と夫は事実婚の夫婦として仕事も家事も子育ても支え合ってきましたが、今の法律では法的な夫婦になれません。「待っていても変わらない」と痛感していたところ、縁あって原告となる機会をいただきました。夫婦とも自分の氏名のまま結婚する選択肢を、みんなで実現しましょう。
原告 有本信(仮名)
好きな人の名(姓名)でいてもらいたい。自分が自分の名でいたいのと同じくらいそう思います。そうでない夫婦の考えもまた尊重できるもので、どちらかに強制される筋合いではないもの。選択の自由はあって然るべきと思います。
原告 高橋彩(仮名)
子どものころは、私もいつか結婚して、氏が変わるのかなと思っていました。
しかし、別姓でいる人と出会い、別の選択もあるのだと知りました。
そして、自分にとって名前はどんな意味があるのか、結婚の際は?と問いました。
答えは、「変えたくない」「この名前で生きていきたい」でした。
結婚は、自分の意思と相手の意思があって成せるもの。
そして、私たちの結婚を継続するのに欠かせないのは、違いを認め尊重することだと考えています。
ですから、別姓の選択は自然なことでした。
しかし、その結果、事実婚となり、不安や理不尽さを感じていました。
だから、声をあげようと思いました。
そんな時に弁護団と出会い、原告は私にぴったりだと思いました。
別姓の選択肢を必要とする人の背景は様々です。
その様々な人が必要としてるのが、選択的夫婦別姓です。
別姓の選択肢を望む多くの人に司法の判決が希望となりますように。
原告 水沢博司(仮名)
10年ほど前に、夫婦別姓であるのが自分たちの結婚スタイルだと考えて事実婚にしました。子どもが生まれた時に、子どもと一方の親の名前が違うので、「学校でいじめられるとか考えないのか」「親としてあり得ない」「子どもがかわいそう」と言われました。実際には、いじめられることもないですし、子どもは「かわいそうかどうかは私が決めること」と言っています。別姓の家庭はどこにもある一つの家庭だと思います。いつか、法的に夫婦であることが認められる日が早く来ることを願っています。