みなさんこんにちは。
別姓訴訟を支える会事務局です。
札幌地裁の期日報告を書かなければと思いながら、なかなか手が動きませんでした。
理由は……いわゆる「高市鬱」です。
先日の衆議院議員選挙の結果、そして高市早苗首相の「旧姓の通称使用」拡大路線という、選択的夫婦別姓制度を遠ざけようとする力を目にしながら、正直、気持ちが沈みました。
でも、ここで落ち込んでいるわけにはいきません。
国会での法制化が遠のいたのなら、司法の場で前に進むだけです!
3月8日は国際女性デー。
女性たちのこれまでの様々な分野での成果を称えるとともに、いまだに残る男女の格差や不平等を改めて考える日です。
ジェンダー平等を前に進めるために連帯し、行動する日でもあります。
その中に、選択的夫婦別姓の実現もあります。
みなさんもお住まいの場所で、できるアクションをぜひ起こしてください。
さて、今回は札幌地裁の第5回期日報告をお届けします。
■ 札幌地裁第5回期日のご報告 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・
1月23日の札幌地裁第5回期日にも、たくさんの方に応援いただき、ありがとうございました!
被告(国)側から提出された反論書面の内容、それに対してこちらがどう反論していくか、そして期日中にあった裁判官とのやり取りについて説明します。
被告側からは1月13日付で準備書面が提出されました。
これは原告側がこれまで主張してきた内容への反論書面で、26ページあります。
原告側が前回期日までに提出した書面は合計242ページあり、それに対する26ページですので、非常に「省エネ」な反論という印象です。
国の主張は大まかに次の通りです。
・平成27年、令和3年の最高裁で夫婦同氏制度は合憲と判断されている。
・その後、結論を変えるべき事情は特にない。
つまり「もう終わった事件だ」という国側の一貫した姿勢が明確です。
しかし私たちは新たな証拠を示しています。
例えば、選択的夫婦別姓制度が導入されれば結婚したい、しかし制度がないために結婚できない 、いわゆる「別姓待ち」カップル が推計 58.7万人 存在すること。
これは過去の最高裁判断時点には示されていませんでした。
また最高裁は「夫婦の氏は協議で決められている」という主張をしていますが、私たちが提出した調査では、夫の氏を選んだ女性のうち約4分の3が「協議をしていない」と回答しており、「話し合いもなく、当然女性は夫の氏にするもの」という男女不平等な社会実態が存在することを示しています。
こうした新たな事実に国はまともに答えず、過去の最高裁判断に寄りかかって思考停止の姿勢を繰り返しています。
そこで私たちは次回期日までに、その姿勢を厳しく批判する書面を提出します。
今回の期日では原告側から被告側に直接確認する場面もありました。
先ほど話した、カップルの4分の3が協議せずに夫の氏を選択していることは、社会的な圧力や、男女不平等な意識や慣習の影響であると言える。これは憲法14条に違反するのではないですかと問いました。
国は「婚姻届に氏を選ぶ欄があるのだから協議があったと考えられる」と反論しており、しかも「過去の最高裁も同じ評価をしてきた」と主張しています。
しかし実際の判決文を読んでもそうした解釈はできず、「どう読めばそうなるのか説明を」と国に求める場面もありました。
国は例によって「回答するかどうかも含めて検討する」と持ち帰りました。
こちらは回答を待ちながら、同時に原告の陳述書や、一般から募集し、様々な立場の人、年代の人から集まった陳述書を取りまとめています。これはアイデンティティの問題であり、夫婦同氏を強制する制度に合理性があるのかを改めて問う書面を今後提出します。
引き続き応援をよろしくお願いいたします。
※書面はこちらから見ることができます。
https://bessei.net/3rd_trial/
※当日の期日報告会アーカイブはこちらから
https://youtube.com/live/beCcOYQHM_I
■ 東京地裁・第7回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・
日時:2026年3月18日(水)14時~14時30分(予定)
場所:東京地方裁判所 103号法廷(大法廷)
https://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html
【当日の流れ】
☆入廷行動 13:40頃~
原告、弁護団などが東京地裁前まで、いつもの横断幕を持って歩きます。
沿道でぜひ応援してください!小旗を差し上げます。
☆期日 14時~14時30分(予定)
原告側弁護団より、提出書面についての陳述を行います。
☆期日報告会 15時15分~16時30分
場所:TKP新橋カンファレンスセンター
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-shimbashi-uchisaiwaicho/access/
ゲストスピーカー:安田菜津紀さん(認定NPO法人Dialogue for People副代表、フォトジャーナリスト)
※期日報告会では、新たに申し立てた海外別姓婚カップルの子の氏についての案件についても担当弁護士よりご説明します。
※期日報告会の同時配信もあります!
※東京地裁第6回期日の動画はこちらです。
https://youtu.be/GG8RqV2RH40
■ 札幌地裁・第6回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・
日時:2026年3月25日(水)11時~
場所:札幌地方裁判所 805号法廷(大法廷)
https://www.courts.go.jp/sapporo/about/syozai/sapporomain/index.html
※期日後、報告会を行います。
※期日報告会の同時配信もあります!
■ 橘高真佐美弁護士監修「いちから考える「夫婦別姓」のこと」発売中 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・
弁護団のひとり、橘高弁護士監修の本が2026年1月26日に発売されました!!
https://saela.co.jp/2536-2/
小学校高学年から中高生を主な対象とした、選択的夫婦別姓制度の「入門書」です。
もちろん大人にとっても、基本から振り返ることのできる読みやすい書籍です。
プレゼントにも最適!!
ネットで購入できますし、次回の期日報告会でも販売予定です。
ぜひご覧ください。
■ 絶対に違憲判決を!!~クラウドファンディングに引き続きご協力ください!! ━━━━━━━━━━・・・・・・
「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」を支援するクラウドファンディングはおかげさまでファーストゴールを達成しました!
とはいえ、裁判所から判断を得るにはまだ時間がかかることから、各種活動を継続するためにセカンドゴールを設定しました。
セカンドゴールは1000万円です。
現政権では選択的夫婦別姓導入が期待できない以上、ますます訴訟の重要性が増していますので、みなさまの想いを、私たちにどうか託してください。

