☆別姓訴訟を支える会 メールマガジン☆第114号  2024年8月4日

みなさんこんにちは。別姓訴訟を支える会事務局です。

■ 札幌地裁・初回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・ 

大変お待たせしました。
第3次選択的夫婦別姓訴訟「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」、札幌地方裁判所での初回期日がようやく決まりました。

日時:2024年10月21日(月)11時10分~

場所:札幌地方裁判所 805号法廷(大法廷です)

なんと、札幌は初回から大法廷での審理となります。
傍聴券が配布される予定になっていますので、みなさん確実にゲットしてください。
期日後の報告会も予定していますので、改めてお知らせします。

3月に提訴したのに、初回が10月とはなぜ!?と疑問に思う方が多いかと思いますので、理由をお伝えします。
今回の裁判では以下の3点を請求しています。

(1)地位確認請求:原告らが夫婦双方の婚姻前の氏を維持したまま婚姻しうる地位にあることを確認する。
(2)違法確認請求:被告(国)が民法750条、同739条1項及び戸籍法74条1号を改正しないことにより、原告らが夫婦双方の婚姻前の氏を維持したまま婚姻することを認めないことは違法であることを確認する。
(3)国家賠償請求:被告は、原告らに対し、それぞれ金50万円を支払え。

しかし、札幌地裁では、上記(1)地位確認請求と(2)違法確認請求の管轄権が札幌地裁にあるのかの確認に時間を要していました。
結果的に、札幌地裁では(1)と(2)を取り下げ、(3)国家賠償のみを請求する訴訟とすることでまとまり、期日が決定した、という経緯です。
(3)の国家賠償請求訴訟のみでも、憲法上及び条約上の論点に変わりはなく、大勢に影響はありませんので、ご安心ください。
引き続き応援よろしくお願いします!

■ 東京地裁 第1回期日の感想━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・ 

今号では後編として、弁護団からの感想をお送りします。

☆弁護士 大谷秀美

第1回期日が無事に終わり、とてもほっとした気持ちです。

改めて6月27日を振り返ると、期日報告会において、原告・弁護団・支える会・特別ゲスト・一般の参加者の方々と団結を強めることができたことが、一番の収穫だったのではないかと思います。
原告・弁護団・支える会の間では、普段から綿密に連携を取り合っているとはいえ、リモートでのやり取りが発展した現状では、なかなか実際に顔を合わせる機会はありません。
そのような中で、第1回期日という非常に重要な場面で、期日報告会に加え、懇親会を行うことができ、普段の互いの頑張りをねぎらいながら、また、今後に向けて互いを励まし合い、決意を新たにすることができたと感じております。

このような素晴らしい会を設けることができたのも、支援者の方々の寄付や応援あってこそのことです。
この場をお借りして、感謝申し上げます。
第3次選択的夫婦別姓訴訟は始まったばかりですが、今後ともご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

と、ここまで、期日報告会&懇親会の話に集中してしまいましたが、弁護団内での取り組みについても、少しご紹介します。
私は、期日報告会の運営を一緒に担当した早坂弁護士と、弁護団内での本業(?)である、通称使用の不利益についての書面作成に取り組んでおります。
その他のメンバーも、世論や地方議会での議論状況、海外法制の状況、国会の議論状況などについての証拠収集・書面作成、原告の方々の陳述書作成、世論の状況調査など、それぞれが割り当てられた様々な分担箇所につき、鋭意取り組んでおります。
ぜひこちらも応援いただけたら幸いです。

☆弁護士 早坂由起子

いよいよ、第3次の裁判がはじまりました!

初回期日には、たくさんの傍聴の方がいらしてくださいました。
期日後の懇親会では遠方からいらして下さった方もいらして、とても楽しい時間を過ごすことができました。

1次、2次、と、裁判を経てきて、選択的夫婦別姓を取り巻く社会の空気が明らかに変わっているのを感じています。
分かりやすいところでは、第1回期日の取材カメラの数、記者さんの数、傍聴に駆けつけてくれている方の数が圧倒的に増えている!ということなどですが、身近な人たちの反応も、1次、2次、のときとは明らかに違っています。

私がこの裁判に関わっていることでニュースに注目してくれている知人・友人から連絡をもらうことがしばしばあるのですが、1次、2次までは、「友人である私がニュースに映っている」というレベルで注目してくれていた友人も、今回の3次のニュースでは、「ところで、これって誰が反対してるんだ?」「なんでこんなに何回も裁判しないと変わらないの?」「制度変えても誰も損しないよね?」と、まさに!な、素朴な疑問を抱き、時には怒りを以て、連絡をくれるようになりました。

また、私たち弁護士が所属する日弁連(日本弁護士連合会)でも、6月14日付で「選択的夫婦別姓制度の導入を求める決議」がされました。
そこには「改めて国に対し、夫婦同姓を義務付ける民法第750条を改正し、同制度を導入するよう求める。そして、その早期実現のため、全力を挙げて取り組む決意である。」と力強い心意気が示されています。
経済界からの後押しもあり、社会の空気は、法改正待ったなしの状況であることは間違いありません!

■ 東京地裁 次回期日のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・ 

日時:2024年9月20日(金)14時~

場所:東京地方裁判所 103号法廷(大法廷です)

次回は希望者全員傍聴できる見込みですので、ぜひ足をお運びください。
期日後の報告会も予定していますので、改めてお知らせします。

■ クラウドファンディングにどうかご協力ください!! ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・ 

「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」を支援するクラウドファンディングも引き続き実施しています。
おかげさまで、ファーストゴールの82%に達しました!!ありがとうございます。
一方で、このところ伸び悩んでおり、今後の定期的な報告会等の開催が危ぶまれています。
折に触れてご協力のほど、よろしくお願いいたします。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000131

■ 東京地裁・初回期日報告会動画公開中 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・・ 

6月27日の東京地裁初回期日報告会のアーカイブ動画、公開中です。
どうぞご覧いただき「いいね!」ボタンを押してください。
チャンネル登録もよろしくお願いします。
https://youtu.be/Lx1PY0DnLNs

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