☆別姓訴訟を支える会 メールマガジン☆第83号  2022年7月1日

別姓訴訟を支える会事務局です。

みなさんこんにちは。別姓訴訟を支える会です。前号に続き「第2次別姓訴訟を振り返って」をテーマに、別姓訴訟を支える会関係者のコメントを掲載します。

今回は、塩生朋子弁護士、橘高真佐美弁護士のコメントをご紹介します。

■「第3次訴訟に向けて」━━━━━━・・・・・・

第2次訴訟で残念だった点は、

・最高裁決定の多数意見では、判断部分がほんの数行だったこと、14条違反について何も判断してもらえなかったこと、またしても条約について判断してもらえなかったこと。

嬉しかった点は、

・第1次訴訟に続けて、第2次訴訟でも素晴らしい原告の皆さまと支える会の皆さまに出会えたこと。
・陳情アクションの大活躍、与党議員も含めて議員の関心が高まっていること、選択的夫婦別姓の社会的認知度が飛躍的に上がったこと。
・最高裁決定の個別意見で、24条違反について詳細に論じられたこと、条約について言及されたこと。

第2次訴訟も悔しい結果でしたが、確実に進んでいる実感があります。

裁判所で、選択的夫婦別姓は人権の問題だということを認めてもらえるように、第3次訴訟でもがんばります!!

弁護士 塩生 朋子

■「選択的夫婦別姓まであと一歩」━━━━━━・・・・・・

最近、国際協力機構(JICA)のジェンダー研修の中で、日本の婚姻と氏の問題や選択的夫婦別姓訴訟について紹介しました。
ある参加者の方から、自分の国ではそもそも姓がないため、夫婦別姓について十分理解できたかどうかは分からないけれど、
日本の皆さんが諦めることなく第3次訴訟に向けて準備をしていることに感銘を受けましたと、私にとってはちょっと意外な感想をいただきました。

思い返してみると、確かに、第1次訴訟では、大法廷で現在の夫婦同氏強制制度を合憲とする判決の言い渡しを聞き茫然とし、第2次訴訟では、わずか2頁の多数意見には本当にがっかりさせられました。

しかし、いずれの判決でも説得力ある反対意見には、とても勇気づけられました。

また、選択的夫婦別姓を求めるみなさんの様々な活動のおかげで、特に第2次訴訟提起後には、選択的夫婦別姓を求める声がメディアなどでも大きく取り上げられるようになり、選挙や最高裁裁判官の国民審査でも争点になるなど確実に社会に変化が起きています。

選択的夫婦別姓まであと一歩です。だからこそ、皆さんも弁護団も、第2次訴訟で諦めるという発想はなかったのだと思います。

引き続き、第3次訴訟も一緒に頑張りましょう!

弁護士 橘高 真佐美

■オンラインイベント『第2次別姓訴訟を振り返る』━━━━━━・・・・・・

弁護団の解説や原告の想いを聞き、訴訟を総括するとともに、今後の展望についても報告いたします。

◆日時:2022年7月3日(日)14時~16時

◆プログラム(予定):

14:00-14:05 開会の挨拶

14:05-14:35 第2次別姓訴訟の解説(榊原富士子弁護士)

14:35-14:55 第3次別姓訴訟に向けての検討状況(寺原真希子弁護士)

15:00-15:15 確認訴訟のその後について報告(野口敏彦弁護士)

15:15-15:45 原告リレートーク

15:45-16:00 質疑応答、まとめ

 

■第2次別姓訴訟に関する書籍出版のお知らせ━━━━━━・・・・・・

弁護団渾身の書籍が7月4日に出版されます!
ぜひネットや書店でお求め下さい。

「夫婦同姓・別姓を選べる社会へ ~わかりやすいQ&Aから訴訟の裏側まで~」
榊原富士子・寺原真紀子編著(恒春閣)1980円

(Amazon紹介文を引用)
夫婦別姓訴訟の代理人弁護士らが夫婦同氏制をめぐる最新の議論や動向をやさしく解説する初の書籍。豊富な統計、困っている当事者の声、通称使用の限界と混乱を示しつつ、訴訟戦略、最高裁の合憲・違憲意見の対比、今後の展望についても言及。同姓・別姓を選べる社会に向けた必携の一冊!

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